3月の活動(社会資源組み合わせゲーム)総括
「福祉の暮らしデイ」にかわりお届けした「社会資源組み合わせゲーム」はいかがでしたでしょうか。今回は総括ということで、私たちの中から出た案をあらためて紹介したいと思います!
お題① 立場:大学生
資源:お祭り
問題:高齢者の孤立問題
➡・大学生が地域の高齢者が参加できるようなお祭りを開く。
・大学生が高齢者のサポートをしながらお祭りに行くというボランティアを行う。
お題② 立場:芸能人
資源:テレビ
問題:DV
➡・DVに関するドラマを放送する。自分がDVを受けていると気づいていない人に気づいてもらうきっかけに。
これらの案は、今年度から二年生になるメンバーが中心となって考えてくれました!
「社会資源組み合わせゲーム」は、昨年の「福祉の暮らしデイ」で行ったワークショップに加え、一年生や一般の肩により福祉を身近に感じいただけるようなものを、と思いコマフクのメンバーで作ったものです。
実際やってみると難しく、まだまだ広く楽しんでもらうには改善の余地がありますが、答えのない問いに対するいろいろな立場からの自由な発想が得られるのではないかと思います。
もともとはテーブルに人が集まり、紙を並べ、顔を合わせて進める前提で作ったものでした。残念ながらそういった要素は欠けてしまいましたが、SNSを利用することで多くの人の目に留まる機会や、より深く考える時間もできました。
少しでも、三枚のカードに興味を持っていただけていたら幸いです。
さて、今回は「福祉の暮らしデイ」で掲げていた「違いを力に~いろいろな立場になって生活を考えてみよう!~」というテーマをうけて取り組んできました。
「立場」「資源」「問題」の三つのカード。
考える立場によって、社会の中で身近に感じられる資源は変わってきます。またそれをどのように使っていけるか、ある問題をどのように感じ、アプローチしていけるか。三枚の要素は社会に散らばる「点」であり、それを「線」でつないでいくことのメタファーたり得るのではないか、と私は思います。
我々コマフクも、実際に出来上がったカードでゲームをやってみたところ……正直かなり難しかったです。具体的な条件の下で考えを組み立てることがそもそも難しく、提供する側である我々も非常に勉強になりました!(考えやすい仕様に組み立てなおすことが今後の課題です)
しかし何より感じたのは、自分でない別の視点を想像することの重要さでしょう。
その人にとっての社会はそもそもどういったものなのか。
どのような需要があるのか。
なかなか机上だけでは考えられないものです。
しかし自分が持てる視点で立ち止まっていては、支援にしてもコミュニケーションにしても一方通行にしかなりません。
想像力、それを裏付ける経験。立ち止まったままで見える域を自分から超えていくためには、まず想像することが大切である、と感じました。
悲しいニュースが絶えない今こそ、他者のために想像力を働かせることが必要なのではないか、と思います。
今回は残念ながらSNS上のみという形になってしまいましたが、さまざまな立場の人が同じ机に集まり声を交わすことで、より理念に近づけるのではないかと期待しています。
そんな機会に恵まれた暁にはぜひ、あなたの視点からの意見も聞かせていただけると嬉しいです!